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太陽光パネルの設置を検討をする際に、設置費用や、費用を回収できるのか?など、気になることはたくさんあるかと思います。
設置費用の回収を考えるときに耳にするのが「発電効率」という言葉。では、この「発電効率」とは一体どういうものなのでしょうか。
太陽光パネルの発電効率とは?
太陽光パネルにおける発電効率とは、受け取った太陽光のエネルギーをどれだけ効率的に電気に変換できるかを示す割合です。太陽光発電の技術や太陽光パネルの素材の進化にともない、太陽光パネルによる発電効率は改善されてきました。
太陽光発電は1880年代から使われ始め、当時の効率は1%程度でしたが、技術の進化で1950年代には6%に向上しました。
日本では1970年代に再エネの取り組みが本格化し、1990年代に住宅用太陽光の販売が開始。その後も技術革新が進み、現在は発電効率20%前後、2025年には24%を超えるパネルも登場しています。
「発電効率が高い」=「設置費用の回収が早い」とは限らない
では、発電効率により、どれくらいおトクになるのか。実は発電効率は高ければ高いだけ良い、というものでは無いのです。
例えば、発電効率がそれぞれ22%と18%の太陽光パネルを比較した場合、前者の方が1平方メートルあたりの発電量は多くなります。しかし、発電効率が高くても設置する太陽光パネルの数が少ない場合と、発電効率が低い太陽光パネルをたくさん設置した場合とでは、結果的に発電量が同等となることもあり得ます。また、パネルの性能よって太陽光パネル自体の価格も異なります。したがって、太陽光パネルの発電効率の高さが、投資の早期回収につながるというわけでもないのです。
ただし、屋根の面積が小さい住宅にとって、少ない太陽光パネルから最大限の電気を発生させるためには発電効率はとても大切です。
ますます低コスト化!自宅用太陽光発電
太陽光パネルの性能が高まる一方、価格は減少しています。つまり、より低価格で多くの電力を生成できるようになり、一般家庭でも太陽光パネル導入のハードルは下がっているのです。2012年の家庭用太陽光発電システム費用のkWあたり平均値は46.5万円/kWであったのに対し、2024年には29.5万円/kWとなっており、じつに37%近くも減少したとされています。
太陽光発電には直射日光が必要?
くもり空や直射日光が当たらない環境でも、太陽光パネルは発電可能です。ただし、パネルに当たる日光量に比例して、家庭用の電力に変換されるエネルギーの量も増えます。太陽光パネルが年間を通じて最適な効果を発揮できるように取れる対策を、2つご紹介します。
- 経年的な変化を視野に入れ、 近所の建物や樹木による影を配慮し、最も日陰になりにくい場所に太陽光パネルを設置する。
- 電力の状況を確認できるスマートメーターやアプリを導入する。太陽光パネルがしっかり機能しているかを監視し、太陽光システムから生成されたエネルギーをムダなく使用できます。
太陽光パネルの発電効率は、自宅へ太陽光発電システムを導入する際の、ほんの1つの判断材料にしか過ぎません。長期的な節約額を決定付けるわけでは無いことは覚えておくと良いかもしれません。
技術の進化と価格の低下により、太陽光パネルはかつてないほどに導入しやすくなり、実用性もアップしています。発電効率など分かりにくい点があっても、「みんなのおうちに太陽光」では、事務局と販売施工事業者が丁寧にサポートし、ご家庭に最適な導入をお手伝いします。太陽光パネルの導入に関するご質問は、「みんなのおうちに太陽光 事務局」までお問い合わせください。